AARRRモデル（アーモデル）とは？意味や使い方を解説

2023-01-302023-10-26

AARRRモデルとは

AARRRモデルとは、マーケティング業界でよく使われるフレームワークの1つであり、ユーザーの顧客の取得から定着までのプロセスを分割し、分析することができるものです。顧客獲得から顧客定着までのセールスファネルのリピート版といえます。

AARRRとは、以下の頭文字をとったものです。

Acquisition（獲得）
Activation（活性化）
Retention（定着）
Revenue（収益）
Referral（紹介）

それぞれの項目の詳細を見ていきましょう。

Acquisition（獲得）

Acquisitionは、新たなユーザーを獲得するためのプロセスです。例えば、広告を出したり、コンテンツマーケティングを行ったりすることでユーザーの注目を集め、サイトに誘導します。この段階においては、SEO対策やSNSでの宣伝などで、効果的なアクセス増加が必要です。

Activation（活性化）

Activationでは、獲得したユーザーに利用してもらうためのプロセスを考えます。例えば、商品購入のためのボタンを設置するなどの使いやすさを改善することで、ユーザーが実際に利用しやすくなります。また、登録ユーザーに対してメールなどで商品情報を提供することも効果的です。その結果として、サイトの利用者数やサイトの中での利用時間が増えます。

Retention（定着）

Retentionでは、顧客を長期的に定着させるためのプロセスを説明します。例えば、ニュースレターの配信、定期的なキャンペーンやセール情報などを通じて、顧客の関心を高め続けることが必要です。また、顧客サポートとして電話やチャットなどのサポートシステムを整備することも重要です。

Revenue（収益）

Revenueでは、ユーザーからの収益を増やすプロセスを論じます。例えば、サイト内での買い物のしやすさ向上や、定期購入のプラン設定などで、ユーザーの支払い意欲を高めます。また、コンテンツマーケティングを利用して製品やサービスに関心を持ってもらい、実際に利用してもらうことも重要です。

Referral（紹介）

Referralでは、唯一無二のものを提供しサイトにある価値をアピールすることで、ユーザーを紹介し続けてもらうプロセスを説明します。口コミでサイトや製品・サービスの良さを広めたり、SNSを活用してオーガニックな方法でサイトへの流入を拡大することが必要です。また、利用者はそれぞれの声を可視化することも重要です。

使うメリット

AARRRモデルを使うことで、自社のマーケティングの現状を把握することができます。これにより、自社の課題やボトルネックを認識することができるようになります。そして、顧客に対してより効果的にアプローチを行い、ビジネス戦略を進めることができるようになります。

使うデメリット

AARRRモデルを使うには、非常に多くのデータを収集する必要があります。また、データを収集するためのリソースが必要であるため、多少のコストがかかることが予想されます。さらに、必要なデータにアクセスできない場合もあります。

具体的な使い方

AARRRモデルの具体的な使い方をみてみましょう。

まず、「獲得」の部分では、広告やSEO対策などを行います。
次に、「活性化」の部分では、サイトの使いやすさ向上、メールキャンペーン、サポートシステム整備などを行います。
「定着」の部分では、ニュースレター配信、サポートシステム整備などを行います。
「収益」の部分では、プラン設定、コンテンツマーケティング、製品/サービスの価格設定などを行います。
最後に「紹介」の部分では、口コミ、SNSを活用した認知度向上を行います。