PDCAとは?意味や使い方を解説
PDCAとは
PDCAとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Act(改善)」の頭文字をとった言葉で、企業の経営戦略やプロジェクト管理など幅広い分野で使用されるフレームワークです。
どんなフレームワークか
PDCAは、品質管理の分野で生まれたツールで、経営管理においても多く使用されています。PDCAサイクルは「計画」と「実行」を繰り返すことで、定量的・定性的なデータに基づく問題分析や問題解決策の確定、品質向上といった目標を達成することができます。
それぞれの項目の説明
Plan(計画)
PDCAサイクルの第一フェーズであり、達成したい目標や改善すべき問題点を明確化します。計画をたてるためには、計画の目的を設定し、具体的な数値目標や戦略、アクションプランを策定する必要があります。
Do(実行)
計画を実行するために必要なアクションを実施します。PDCAは、試行錯誤することで改善をしていくフレームワークであるため、まずは小さな実験を行いながら、実行計画を修正・改善していきます。
Check(評価)
PDCAサイクルの第三フェーズであり、実行の結果を評価し、目標との差異を把握します。そのために、数値目標の達成度合いを分析し、問題点に対する改善策を検討します。
Act(改善)
PDCAサイクルの最終フェーズであり、実行結果に基づいて改善方針を策定し、次の「Plan(計画)」に向けて改善策を実行する成果のフィードバックを行います。
使うメリット
PDCAは、問題を発見・解決し、継続的に改善するためのフレームワークです。以下のようなメリットがあります。
- 問題点をシステマティックに抽出できる
- 小さな課題から改善が進められる
- 継続的に改善する組織文化を醸成できる
使うデメリット
PDCAを使う際には、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。
- 作業に対するコミットが必要
- 分析に時間がかかる
- トップダウンの指示が必要
具体的な使い方
PDCAは、以下のような具体的な段階を踏むことで実践できます。
- Plan:改善すべき問題点や課題を整理する
- Do:目的に沿ったアクションプランを立て、実際に行動する
- Check:実行結果を分析し、問題点を洗い出し、改善策を検討する
- Act:改善策を実行し、再びPlanに戻ってPDCAサイクルを繰り返す
テンプレート・例文
下記は、PDCAを使った一例になります。
Plan
問題点:売上げが低迷している
改善目標:売上げを10%向上させる
戦略:販売促進キャンペーンの開始
具体的なアクションプラン
- パンフレットの制作
- メールマガジンの配信
- SNSでのキャンペーン告知
Do
- パンフレットデザインの決定
- パンフレットの制作発注
- メールマガジンの送信
- SNSでのキャンペーン告知
Check
- パンフレットのクリック数は期待を上回ったが、問い合わせ率が低いことが判明
- メールマガジンは開封率は高いものの、クリック率が低かった
- SNSでの友達紹介プレゼント企画は人気があり、シェア数も多いが、問い合わせ数が少ない
Act
- パンフレットの問い合わせ率を向上させるための改良を行う
- メールマガジンのクリック率向上のためのコンテンツ改善を行う
- SNSキャンペーンによる問い合わせ件数の低さは広告出稿による補完が必要と判断し、出稿を検討する
以上、PDCAの意味/解説/説明について解説しました。PDCAは、問題発見から改善までの一連のプロセスを確実・迅速に実行することができ、組織の改善力を高めることができます。しかし、PDCAの適用には、コミットメントや分析力を持ったチームが必要であり、PDCAの効果を得るためには、PDCAサイクルを継続的に回すことが必要です。