GLOSSARY
LCP をどこまで追うか
ページの主要な要素が表示されるまでの時間。速くする価値はありますが、数値を追うこと自体が目的になると費用対効果が合わなくなります。
ビジネス上の意味は「離脱」と「検索評価」の2つ
LCP を速くする理由は2つあります。どちらを目的にするかで、どこまでやるかが変わります。
| 目的 | 効いてくる範囲 |
|---|---|
| 離脱を減らす | 表示が遅いほど効果が大きい。 4秒が2秒になる改善と、2.2秒が1.9秒になる改善では、意味が違う |
| 検索評価 | 一定の基準を満たすかどうか。基準を超えてからは、速くしても評価は変わらない |
つまり 「良好」の水準に入ったら、そこから先は離脱の観点でだけ判断します。 検索のために0.2秒を削る作業には、根拠がありません。
改善の優先順位
LCP の要素はたいてい画像かテキストです。効果の大きい順に、次のように手を入れます。
- LCP 要素が何かを特定する。 推測で直すと、関係ないところを速くして終わります
- その要素の読み込みを遅らせているものを外す。 遅延読み込み、アニメーション、フォントの待ち
- 画像なら寸法を指定し、形式を見直す
- サーバーの応答時間を見る。 ここが遅いと、他を直しても頭打ちになります
注意
LCP 要素に遅延読み込みやアニメーションをかけないでください。 よくあるのが「ファーストビューの画像をふわっと表示する」演出です。演出のぶんだけ LCP が悪化します。 動かすなら、LCP 要素より下の要素にします。
実測値とラボの値は違う
計測には2種類あります。混同すると、直したのに数値が変わらないように見えます。
| 何の値か | 使いどころ | |
|---|---|---|
| ラボ(Lighthouse など) | その場で1回測った値 | 原因の特定。 何が遅いかが分かる |
| 実測(実際の訪問者のデータ) | 実際の利用者の分布 | 判断。 改善したかどうか |
実測は集計に時間がかかるため、直した翌日には変わりません。 数週間の幅で見ます。
また実測は回線や端末の性能を含みます。 自分の環境で速くても、実測が遅いことは普通に起きます。判断は実測で行います。
どこで止めるか
次のときは、LCP の改善を止めて他に手を回したほうが成果が出ます。
- 実測が「良好」の水準に入っている
- 残っている遅延の原因が、外部のタグ(広告、チャット、計測)である
- 直すのにサイトの作り替えが必要になる
3つ目は判断が要ります。リニューアルの予定があるなら、そのときにまとめて直すほうが安く済みます。 現行のまま無理に速くすると、作り替えで捨てる作業になります。
計測タグとの兼ね合い
GTM や広告のタグは、増えるほど表示に影響します。ただし計測を削ると判断材料が無くなります。
判断の順番は次のとおりです。
- 使っていないタグを消す。 これは無条件に効きます
- 残ったタグの読み込みタイミングを調整する
- それでも足りなければ、計測を残して表示を諦めるか、逆かを決める
3まで来たら、これは技術の問題ではなく事業の判断です。どちらを取るかを決める人を決めてから、作業に入ります。
