GLOSSARY
GTM を入れる前に決めること
タグを一箇所で管理する仕組み。既存のタグを残したまま入れると二重計測になるため、移すものと残すものを先に決めます。
入れる価値は「変更のたびにコードを触らなくて済む」こと
GTM の価値は、計測タグの追加や変更をコードの外で行えることです。逆に言えば、計測をほとんど変更しないサイトでは、価値が小さいです。
入れる価値があるのは、次のような場合です。
- イベント計測を今後増やしていく
- 広告のタグを複数扱う
- サイトの改修に時間がかかり、計測の変更を待てない
最初に決めるのは「何を移すか」
導入時に最も事故が起きるのが、既存タグの扱いです。GTM を入れても、ページに直接書かれたタグは動き続けます。
| 状態 | 起きること |
|---|---|
| 直貼り + GTM で同じタグ | 同じイベントが2回送られる |
| 直貼りを消し忘れ | 上と同じ。気づきにくい |
| 直貼りだけ消して GTM 側が未設定 | 計測が止まる |
注意
GA4 の直貼りと GTM の併用が、最もよくある二重計測の原因です。 セッション数やコンバージョン数が実態の約2倍になり、エラーは出ません。 数字が不自然に増えたときは、まず両方から送られていないかを確認します。
移行の手順は、次の順で行います。
- いまページに書かれているタグを全部書き出す
- GTM 側に同じものを作る(まだ公開しない)
- プレビューモードで、GTM 側が正しく発火することを確認する
- 直貼りを外す
- GTM を公開する
4と5を逆にすると、一瞬だけ計測が止まります。 逆に4を飛ばすと二重計測になります。
プレビューで「発火した」は本番の保証ではない
GTM のプレビューモードは、タグが発火したかを教えてくれます。ただしプレビューで発火することと、本番で発火することは同じではありません。
- 同意管理ツールを入れている場合、同意状態によって発火が変わります
- トリガーが特定のページや要素に依存している場合、本番の DOM と差があると発火しません
- 広告ブロッカーの影響は、プレビューでは再現しません
公開後に、実際のデータが入っているかを GA4 側で確認します。 プレビューの結果だけで完了にしないでください。
コンテナは分けない
サイトが複数あっても、同じドメインで運用しているなら GTM のコンテナは1つにします。 分けると、共通のタグを両方に入れることになり、変更のたびに片方を忘れます。
分けるのは、管理する人が分かれている場合だけです。
命名を最初に決める
タグとトリガーが20個を超えたあたりから、何がどれか分からなくなります。最初に規則を決めておきます。
GA4 - イベント - 問い合わせ送信 GA4 - 設定広告 - コンバージョン - 資料DL
「種類 - 役割 - 対象」の順で揃えるだけで十分です。 規則の内容より、途中で変えないことのほうが大事です。
触る人を1人に絞る
GTM は公開すると即座に全ページに反映されます。レビューの経路がなく、戻すには前のバージョンに戻す操作が要ります。
複数人が触る場合は、公開の権限を分けます。編集はできるが公開はできない、という設定にしておくと、意図しない反映を防げます。
タグの設計や、増えすぎた既存タグの棚卸しをどこまで引き受けるかは Google Tag Manager 導入・運用支援にまとめています。
