GLOSSARY
Hotjar を入れる価値があるとき、ないとき
行動観察ツール。GA4 が「どこで落ちたか」を示すのに対し、Hotjar は「なぜ落ちたか」の仮説をつくります。入れる前に、見たあとに直せる状態かを確かめます。
GA4 とは役割が違う。使う順番も決まっている
同じ「解析ツール」でも、答えられる問いが違います。
| 答えられること | 答えられないこと | |
|---|---|---|
| GA4 | どのページで、どれだけ落ちたか(量) | そのページで何が起きているか |
| Hotjar | 1枚のページで何が起きているか(質) | サイト全体のどこが問題か |
順番は GA4 が先です。 GA4 で離脱の大きい1〜2枚を特定してから、そのページだけを Hotjar で見ます。
逆順にすると、ヒートマップを眺めて「思ったより下まで読まれていませんね」で終わります。眺めた結果として何を直すかが決まらないのは、たいていこの順番を逆にしたときです。
入れる価値があるのは、3つが揃うとき
- 直すべきページが1〜2枚に絞れている(GA4 側の作業が終わっている)
- そのページに十分なセッションがある。数が少ないとヒートマップは偶然の模様になります
- 直す手が動く。改修を依頼できる相手がいて、その予算と時間がある
注意
3つ目が欠けている状態で入れないでください。示唆だけが溜まって、何も変わりません。「フォームの3項目目で止まっている」と分かっても、フォームを直せないなら分かった時点で止まります。ツールの費用より、見る時間のほうが高くつきます。
見ても意味がない場面
- 流入が少ないページ。 10や20のセッションでは、クリック位置の偏りは偶然と区別できません
- 原因が既に分かっているとき。 「エラー文言が出ている」「送信ボタンが折り返されている」なら、観察するより先に直したほうが早いです
- 全ページにとりあえず入れる。 録画が溜まりますが、見きれません。見ない録画は取得していないのと同じです
見るときの順番
一度に全部を見ないことが大事です。1枚のページについて、次の順で見ます。
- 録画を10〜20本。 これ以上見ても、同じパターンの繰り返しになります
- スクロール深度。 どこまで読まれているか。ここで「大事な情報が読まれていない位置にある」が見つかります
- クリックマップ。 リンクでない要素が押されていないか。押されていれば、そこは押せると思われています
- フォームがあるならフォーム分析。 どの項目で止まっているか
録画は「うまくいかなかった人」を選んで見ます。全体からランダムに見ると、問題なく完了した人ばかりになります。
入れる前に決めておくこと
セッション録画は、入力中の内容を含み得ます。
- 既定でマスクされる範囲を確認する。フォームの入力値は通常マスクされますが、マスクの対象は設定で変わります
- 個人情報が表示される画面(会員のマイページ、管理画面)は記録対象から除外する
- 取得していることをプライバシーポリシーに書く。取得範囲と目的を明示する
同意取得の要否は自社の方針と対象地域によって変わるため、導入の判断とあわせて先に決めておきます。 入れてから考えると、すでに録画が溜まった状態で判断することになります。
GA4 で足りる場合も多い
離脱の理由が「そもそも流入の意図がページと合っていない」なら、Hotjar を見ても分かりません。Search Console で流入クエリを見たほうが早く着きます。
ページの中身の問題なのか、来ている人の問題なのか。先にこの切り分けをしてから、どちらのツールを開くかを決めます。
