GLOSSARY
SAL を置くべきか、置かなくてよいか
マーケが渡し、営業が受け取ったことを明示する段階。数を測るためではなく、渡した先で止まる原因を見つけるために置きます。
置く目的は「受け取った」を記録すること
MQL と SQL の間に段階を1つ挟むのが SAL です。挟む理由は分類を細かくするためではありません。渡したのに何も起きていない状態を、可視化するためです。
MQL と SQL しかないと、次の2つが同じ「SQL になっていない」に見えます。
- 営業が接触したが、案件にならなかった
- 営業がまだ接触していない
前者は基準の問題、後者は運用の問題で、打ち手がまったく違います。SAL はこの2つを分けます。
置いたほうがよいのは、こういうとき
- マーケと営業が別の組織で、渡したあとの動きが見えない
- インサイドセールスがいる。MQL → IS → 営業と手が変わる
- 「リードの質が低い」と「リードを触れていない」のどちらなのかが分からない
3つ目が本命です。この議論は多くの会社で起きますが、SAL がないとどちらの主張も裏付けられません。
置かなくてよいのは、こういうとき
- 同じ人がマーケも営業もやっている。 渡す相手がいないので、記録する意味がありません
- リードが月に数十件で、全件に接触している。 取りこぼしが構造的に起きない
- 段階を増やしても、入力する人がいない
注意
入力されない段階は、無いより悪いです。 更新が滞った SAL は「営業が触れていない」と「入力していないだけ」の区別がつかず、数字を見た人が誤った結論を出します。 誰がいつ入れるかを決められないなら、置かないほうが健全です。
SAL と SQL の間で何を確認するか
SAL は「受け取った」だけを表します。そこから SQL に進めるかの判断で見るのは、次の4つです。
| 見るもの | 満たしていないときに起きること |
|---|---|
| 課題が特定できている | 提案が一般論になり、比較で負ける |
| 予算の見通しがある | 最後に「今期は難しい」で止まる |
| 決裁の経路が分かっている | 担当者は前向きだが社内で進まない |
| 検討の時期が決まっている | 追いかけ続けて工数だけ使う |
4つ全部を SAL の時点で揃える必要はありません。 SQL に進めるときに揃っていればよく、SAL は「確認を始めた」地点です。
運用で決めておくこと
- 受け取ってから接触するまでの期限。 これがないと SAL が滞留します
- 差し戻しの理由の選択肢。 自由記述にすると集計できず、基準の改善に使えません
- 誰が SAL にするか。 営業本人か、システムの自動更新か。両方を許すと入力が揺れます
期限は「3営業日以内」のような形で置きます。守られているかを見ること自体が、SAL を置いた効果になります。
段階を増やす前に
SAL・SQL・商談・受注と段階を細かくすると、管理が精緻になったように見えます。しかし段階の数と、営業が動く速さは関係ありません。
増やす前に確認します。その段階が変わったとき、誰が何をするのか。 答えられない段階は、記録のためだけの手間になります。
