GLOSSARY
MA を入れて機能する条件
入れれば動くツールではありません。配信するコンテンツと、渡した先を受け取る人。この2つが無い状態で導入すると、費用だけが残ります。
機能するかどうかは、導入前にほぼ決まっている
MA が回っていない現場の原因は、ツールの設定ではないことがほとんどです。導入前に揃っていなかったものが、導入後も揃わないままという形で表面化します。
必要なのは3つです。
- 配信するコンテンツがある。 送る中身が無ければシナリオは組めません
- リードの母数がある。 数百件を切ると、セグメントを切った時点で各セグメントが数件になります
- 渡した先を受け取る人がいる。 MQL を出しても、追う人がいなければ何も起きません
3つ目が最も見落とされます。 MA はリードを選別するところまでしかやりません。選別した先が空だと、精度の高い選別を続けるだけになります。
入れても回らないケースの見分け方
導入前に、次を確認します。答えられないものがあれば、そこが導入後に詰まります。
| 確認すること | 答えられないときに起きること |
|---|---|
| 今月、何本のコンテンツを出せるか | シナリオが作れず、一斉配信ツールになる |
| リードは月に何件増えるか | セグメントを切ると母数が消える |
| MQL を誰が受け取るか | 選別だけが動き、商談が増えない |
| 誰がシナリオを更新するか | 初期設定のまま1年動き、成果が落ちていく |
補足
「まず入れて、運用しながら考える」は MA では成立しにくいです。 シナリオは作った人しか直せず、作った人が離れると誰も触れなくなります。入れる前に、更新し続ける人を決めてください。
小さく始める形
いきなりシナリオを組まず、次の順で広げます。各段階で成果が出なければ、次に進んでも同じです。
- フォーム経由のリードを一箇所に集める。 ここだけでも、重複と取りこぼしが減ります
- 属性でセグメントを切り、手動でリストを出す。 自動化する価値があるかを、手作業で確かめます
- 同じ操作を毎月繰り返していると分かったら、自動化する
3の順番が大事です。自動化は、繰り返していると分かった操作にだけ効きます。 繰り返していない操作を自動化しても、動かないシナリオが増えるだけです。
SFA との関係
MA と SFA は担当する範囲が違います。
| 担当する範囲 | |
|---|---|
| MA | 接点ができてから、営業に渡すまで |
| SFA | 営業が受け取ってから、受注まで |
両方を入れるなら、渡す地点の定義を先に決めます。 どの状態になったら MA から SFA に移るのか。ここが曖昧なまま連携すると、両方に同じリードが別の状態で存在します。
どちらから入れるかは、SFA の記事で書いています。
費用の見方
MA の費用はリード数や配信数で決まることが多く、リードが増えるほど費用も増えます。 導入時の見積もりは、いまのリード数ではなく1年後の想定で取ります。
そして、費用より運用の工数のほうが大きくなります。 シナリオの設計、コンテンツの制作、効果の確認。ツール費が月数万円でも、これらに人が張り付けば費用の中心はそちらです。判断はツール費だけで行わないでください。
